バイクに乗っている、250ccの単気筒。バイクを駐輪可能な場所に住んでから、思い出したように買ったバイク、ヤフオクで安く買った。安く買った分、不具合連発したけどそれなりに楽しい。
普通二輪免許、昔で言えば中免をもっている、その免許でバイクを楽しんではいるけど、たまに思い出したように大型バイクに乗ってみたい、いつかは大型二輪免許取りたいと思う。そう漠然と思い続けてもう20年ほどになるか、笑。随分と時間が流れてしまっていた。その間、バイクがない時期がほとんどだった、結婚したからとか特別な理由はなくて、転々とした住まいでいずれもバイクを停めるスペースがなかったからかもしれない、専用の駐輪場を借りてまでバイクに乗る熱もなかった、いろいろとある生活の中、バイクの事を忘れていた。
またバイクに乗り、バイクに関する情報を集める日々、気付けば昔より大型バイクが近いところにいるように感じた、なんというか今は普通の人がバイクに乗る世の中になっていて‥自分が中免を取った時代は、うまくいえないけどアウトローというか、変わった人、相当好きな人でないとバイクに乗ってなかったイメージがあって、その中で大型バイクというのはまさに雲上の存在だった。今では小型〜大型バイク関係なく老若男女普通に乗っているというイメージか。中古なら中型より大型が安い車体も多くお得感がある。いよいよ大型二輪免許を取ろうと思った。一度は経験しないと納得できない大型バイク、どんな感じなのか、パワー、乗り味を経験したい。
近場の公認教習所での料金を調べると13万円ぐらい。あれ、10年前に見たときより値上げしたかな?正直、中型バイクに普通に乗れれば大型バイクにも乗れると思っている、それなのにこんなに金を払わなければならないのか、とイライラする、つまり金がない。金がないと心が荒むのは本当、笑。
中免取得から約20年とちょっと、変わらず金を持っていないことに絶望しながら直接試験場で取ろうと決心、いつものように酔っ払った深夜のことだった。
明朝、神奈川県の二俣川免許センターに来た、酔っ払った時の決心はほぼ消えて無くなるのが通常だが、ちゃんと来た。この二俣川では午前に大型二輪の受付をしたあと、事前審査(バイクの引き起こし等)があるので、指定された場所と時間に合わせ待つ。指定の時間から1時間ぐらい待っただろうか、さすがにおかしいと思い始めたころに担当者が現れた、本日の審査は自分一人だけだと言う。随分待ったことに文句を言おうと思っていたが、自分たったひとりのためにひと通りの説明と審査をしてくれ、なんだか申し訳なく恐縮してしまった。
無事事前審査を終え、この日より実技試験を受ける資格を得る。走らせてはいないけど、取り回し、引き起こしで初めての大型バイクの感触、重さを確認できた。
事前審査より1ヶ月ほどたった頃、ついにその日を迎える。
肌寒い薄暗い空、ヘルメット持参で通勤電車に揺られ二俣川に到着、はじめての大型二輪免許一発試験。覚えたコースは何度も脳内シミュレーションしているが不安だらけ、かなり緊張していた。
初めての大型バイクでの走行、普段乗っている250ccとは違い、明らかに制御できていなく途中で試験中止となってしまった。スラロームを終え二つ目の課題、一本橋を渡った直後だった。
思い出すとこの瞬間、試験の緊張から解放されスッキリしていたかもしれない。
合否発表の際、自分は不合格確定なのでドキドキしなかったが、受験者9名中、当然のように合格者なしの発表を聞き嫌な予感がする、やばい、もしかしたらこの試験は難しいのかもしれない。